はじめに
MTG Arenaのエクスプローラーで私がミシックを達成したボロス軽脚についての記事です。
BO1を対象にしています。そのためサイドボード情報はありません。
また、ミシック達成までに対戦したボロス(白赤)以外の軽脚デッキについても軽く触れます。
デッキレシピ
デッキ
1 戦(せん)場(じょう)の鍛(か)冶(じ)場(ば) (BRO) 257
4 呑(のん)気(き)な物(もの)漁(あさ)り (DSK) 21
4 皇(みかど)の声(こえ)、軽(けい)脚(ぎゃ) (NEO) 25
4 マナの合(ごう)流(りゅう)点(てん) (JOU) 163
1 グリフの加(か)護(ご) (SIR) 31
1 上(じょう)級(きゅう)建(けん)設(せつ)官(かん)、スラム (MUL) 71
4 天(てん)上(じょう)の鎧(よろい) (DSK) 7
4 破(は)片(へん)魔(ま)道(どう)士(し)の救(きゅう)出(しゅつ) (DSK) 29
1 歩(ほ)哨(しょう)の目(め) (THB) 36
1 戦(せん)闘(とう)研(けん)究(きゅう) (DMU) 44
1 ケイヤ式(しき)幽(ゆう)体(たい)化(か) (WAR) 94
4 心(しん)火(か)の英(えい)雄(ゆう) (BLB) 138
3 離(り)反(はん)ダニ、スクレルヴ (ONE) 33
4 きらきらするすべて (ELD) 2
4 幽(ゆう)霊(れい)による庇(ひ)護(ご) (DSK) 30
4 悪(あく)魔(ま)の大(だい)騒(そう)動(どう) (OTJ) 120
1 皇(こう)国(こく)の地(ち)、永(えい)岩(がん)城(じょう) (NEO) 268
1 反(はん)逆(ぎゃく)のるつぼ、霜(そう)剣(けん)山(ざん) (NEO) 276
4 感(かん)動(どう)的(てき)な眺(ちょう)望(ぼう)所(じょ) (OTJ) 269
4 聖(せい)なる鋳(ちゅう)造(ぞう)所(しょ) (GRN) 254
2 針(しん)縁(えん)の小(こ)道(みち) (ZNR) 263
1 山 (M21) 312
2 冠(かん)雪(せつ)の平(へい)地(ち) (KHM) 277
「軽脚デッキ」について
皇の声、軽脚/Light-Paws, Emperor's Voice - MTG Wiki
をはじめとしたエンチャント・オーラに関するシナジーを活用したビート・コンボデッキです。
クリーチャーをエンチャント・オーラで強化し、圧倒的戦力で相手を蹂躙する爽快感のあるデッキになっています。
基本的には愚直に殴るビートデッキではありますが、妨害がなければ3~4ターン目に20近くのパワーでアタックが可能なこともあり、コンボのようなワンショットも可能です。
上記のデッキコンセプトのため、採用カードはほとんどがオーラおよびオーラと相性の良い生物のみで構成されます。
本記事では白赤について紹介していますが、250戦ほどBO1を回した限りほかに白緑、白青、白単の軽脚デッキが存在しているようです。
最後にそれらのデッキについても少しだけ触れようと思います。
基本戦略・勝ち筋
上記で記載した通り、クリーチャーをエンチャント・オーラで強化して殴るのが基本戦術です。
デッキ名にもなっている《皇の声、軽脚》をはじめとしたクリーチャーにエンチャントを複数付与し、サイズと山盛りの能力で殴り切ることを目指します。
他に採用されているクリーチャーもオーラに反応してさらなるサイズアップ、あるいは追加ドローをもたらすなど、とにかくクリーチャーに対してオーラをひたすら付与することが基本戦術になります。
また、ダスクモーンで新たに追加された《幽霊による庇護》により相手盤面への干渉も可能です。
手札からのキャストだけでなく軽脚の能力によるサーチも可能であり、どこからでも盤面の脅威に対処しつつ護法でクリーチャーを守り絆魂でライフも守ることができます。
このカードにより相手の初動を潰し、先行殴りきりを目指すことも勝ち筋の一つとなります。
《幽霊による庇護》、これが本当に凄いんだ・・・。
負け筋
オーラというカード自体に以下の弱点があり、必然的に除去に弱いということが上げられます。
- 付与先のクリーチャーがいないと手札で腐る
- 付与先のクリーチャーを除去されるとアド損になる
そのため、単除去連打で攻め手を失うと何もできなくなることもありますし、全体除去にはほぼ無力です。
全除去は諦めるとして、単除去に対しては《幽霊による庇護》をはじめとした除去への対応札が必要となります。
また、クリーチャーとオーラがともに必要ということで、初手に片方のカードタイプしかない場合はマリガンが必須となります。
そのため、比較的マリガンが多いデッキであり、マリガン回数がかさんだ結果そのまま負けるということが発生します。
採用カード(クリーチャー)
皇の声、軽脚/Light-Paws, Emperor's Voice - MTG Wiki
デッキの核であり存在意義。
オーラが盤面に置かれるたびにデッキからその点数で見たマナコスト以下のオーラをサーチして戦場に出すことができます。
状況に応じたオーラをサーチすることで超大型生物にして殴り切ったり、絆魂で回復したり、盤面のパーマネントを追放したりと、盤面に残れば概ね勝ちといえるクリーチャーです。
採用枚数は当然4枚。
呑気な物漁り/Optimistic Scavenger - MTG Wiki
、心火の英雄/Heartfire Hero - MTG Wiki
オーラ(および対象に取られること)に反応してサイズアップするデッキの初動。
サブプランにみえてこれらのクリーチャーだけでパワーが10近くになり、そのまま殴り切ることもよくあります。
どちらも4枚ですが、仮に減らすのであれば心火の英雄からでしょうか?
離反ダニ、スクレルヴ/Skrelv, Defector Mite - MTG Wiki
オーラデッキ構造上の弱点である単除去対策。
1ターン目スクレルヴ、2ターン目軽脚で生存を確定させるムーブが非常に強いので採用。
アーティファクトなので《きらきらするすべて》のプラス修正にカウントされます。
下記のスラムと枠を分け合っての3枚。
上級建設官、スラム/Sram, Senior Edificer - MTG Wiki
オーラキャストに反応して1ドロー。
チェインすると大量のオーラで盤面がすごいことになる、ことがある。
ワイルドカード不足により1枚。強いは強いと思うので枚数を増やしてみたくはありました。
採用カード(オーラ)
幽霊による庇護/Sheltered by Ghosts - MTG Wiki
相手の土地でないパーマネントを戦場を離れるまで追放+サイズ修正+絆魂+護法(2)。
護法目当てに軽脚で最初にサーチすることが非常に多い。
負けている盤面をひっくり返し、勝っている盤面を確定させる本デッキ最強オーラ。
4枚確定。
悪魔の大騒動/Demonic Ruckus - MTG Wiki
赤を採用する理由となるカード。
トランプル+威迫という優秀な回避能力以上に、赤1マナで計画することで2ターン目軽脚着地から即オーラ付与という動きが可能となります。
4枚。
天上の鎧/Ethereal Armor - MTG Wiki
エンチャントの数だけ+1/+1修正&先制攻撃。
下記の《きらきらするすべて》も含め複数枚重なるとサイズがエムラクールを超えてきます。
デッキの構造上、修正量がすごいことになるので4枚。
きらきらするすべて/All That Glitters - MTG Wiki
エンチャント、アーティファクトの数だけ+1/+1修正。
4枚入れてますが、減らしても良かったかもしれない枠。
《天上の鎧》のほぼ下位互換にみえて、《幽霊による庇護》をサーチできる2マナというだけで価値はあります。
軽脚のブン回りルートのため最低1枚は必要。
破片魔道士の救出/Shardmage's Rescue - MTG Wiki
瞬足で呪禁を付与する単除去対策。
相手のライフ次第ではエンドに撃つ動きも検討したい。
単除去対策はなんぼあってもいいですからね。4枚。
グリフの加護/Gryff's Boon - MTG Wiki
飛行付与。たまに墓地から唱えられて嬉しい。
これ以降のカードはサーチ用で複数枚引くメリットが薄いので1枚。
歩哨の目/Sentinel's Eyes - MTG Wiki
警戒付与。アグロに対して負け筋を減らす1枚。墓地から唱えられるのも嬉しい。
同じくサーチ用に1枚。
戦闘研究/Combat Research - MTG Wiki
プレイヤーに戦闘ダメージで1ドロー。
『付与先が伝説のクリーチャーなら』+1/+1&護法(1)。
伝説のクリーチャー限定なの100戦くらいやって初めて気づきました。
サーチ用に1枚。正直抜いてもいいかもしれません。
ケイヤ式幽体化/Kaya's Ghostform - MTG Wiki
付与先の生物が死亡or追放されたときに盤面に戻す。
コントロールやヴェリアナ入りのデッキ相手に祈りながらサーチしてくる。
サーチ用に1枚。弱いけど抜けない。
土地
赤白が出るアンタップイン土地を詰め込みましょう。
マナの合流点は色の合わないオーラを唱えられるようになるので一応入れたらいいと思います。
なお、デッキレシピの土地はワイルドカード不足による妥協があります。
基本土地はもう少し減らしていいです。
伝説土地は基本使わないのでなくても良いです。
Tips
リーサル判断
《天上の鎧》《きらきらするすべて》により軽脚のパワーは思ったより伸びます。
基準として、《天上の鎧》+《きらきらするすべて》+パワーが1上がるオーラ4枚で軽脚のパワーが18になります。
軽脚であればオーラ3枚で達成できます。
相手のライフが原点近くでもワンパンできる可能性を常に考慮に入れましょう。
初動の動き
このデッキは1ターン目からガンガン動くことが必要になる一方で除去1枚で簡単に負けうる脆さがあります。
そのため、相手の相棒や初手の土地から相手のデッキを予測し、バックアッププランなしで軽脚やスラムを置けるか判断するようにしましょう。
相棒については、《ケルーガ》、《ウモーリ》あたりは比較的つっこんで行けると判断しています。
土地であれば、森・平地をみたらケア無しで突っ込みがちです。
島は突っ込みたくなりますが、そのあと平地が来ると除去祭りが始まるので…。
主要メタデッキとの相性
赤単 有利
さすがに上振れている気もしますが、88%勝っているのであれば有利でしょう。
《幽霊による庇護》を着地できれば概ね勝ちです。
《残響の力戦》は何より先に追放しましょう。ライフ30点あっても死ぬことがあります。
白単
有利
(人間)
除去の枚数が少なく大ぶり、かつ展開を優先することがほとんどなデッキです。
1枚は除去があるものとしてケアしつつ、それなりに大きなクリーチャーを作りましょう。
それで相手の手を止められればゆっくり自陣を育てるのみです。
(天使)
相手の初動になるライフゲイン生物を《幽霊による庇護》で咎められるかどうかのゲームになりがちです。
相手からの除去は基本ないので、最速軽脚から《幽霊による庇護》サーチを狙いましょう。
青白コントロール
不利
《冥途灯りの行進》、《一時的封鎖》、《至高の評決》と除去の嵐です。
クリーチャーを小出しにして、相手の除去が足りなくなることを願いましょう。
赤黒アグロ
不利
シンプルに速度負けするうえ、こちらの除去がソーサリータイミングなため干渉手段もほぼないため轢き殺されます。
相手がグダることを祈ります。
黒単
微有利
相手がどれだけ除去を引くかどうかのゲームです。
1ターン目《思考囲い》で攻め手を失わないように、初手にクリーチャーが2枚以上あることをキープ基準にすると良いと思います。
赤青フェニックス
軽量除去が非常に多いため、こちらの攻め手をすべて潰されてしまいます。
正直一番厳しいマッチアップかもしれない。
本デッキ以外のこと
採用しなかったカード
槌手/Hammerhand - MTG Wiki
速攻付与オーラ。
コントロール相手にワンチャン勝ち筋になるかもしれない。
強い状況が限定的なので非採用。
結束のカルトーシュ/Cartouche of Solidarity - MTG Wiki
先制攻撃とともに1/1トークンを1体生成するオーラ。
《シェオルドレッドの勅令》やヴェリアナなどの布告除去対策。
食らうと負けかねませんが、頻度が少なかったため非採用。
《きらきらするすべて》の枠を1枚これでもよかったかも。
白赤以外の軽脚デッキについて
対戦する中で見たカードをリストアップします。
白緑
無鉄砲/Audacity - MTG Wiki
戦茨の恩恵/Warbriar Blessing - MTG Wiki
この2枚が緑を選択する理由になるでしょうか。
特に《戦茨の恩恵》は《幽霊による庇護》に続く2枚目の除去札です。
軽脚の能力の対象にできるのが「場に存在しないオーラ」であるため、《幽霊による庇護》の2枚目をサーチできないという問題を解決することができます。
これについては白緑以外でもタッチで1枚入れてもいいかもしれません。
白青
霊気トンネル/Aether Tunnel - MTG Wiki
とんずら/Slip Out the Back - MTG Wiki
《霊気トンネル》は猫かまどや黒緑接死で手を止められなくなるナイスカードですが、正直飛行でいいんじゃないかなという印象。
天使デッキの展開が進んだ場合は飛行では勝てないが《霊気トンネル》では勝てる、というパターンはあるかもしれません。
《とんずら》などの単除去対策を取れるのも白青の強みです。
黒系デッキや青赤フェニックスなどの除去が多いデッキに対するガードは高いのかもしれません。
白単
骨化/Ossification - MTG Wiki
《骨化》もオーラなので、軽脚の能力を誘発することができる点が強力です。
一方、他のオーラから《骨化》はサーチできないのが少し残念なところです。
サーチの候補には出てきますが、選んでも何も起こらないので注意してください。
おわり
前身のジェスカイ軽脚を含め250戦ほど軽脚デッキをまわしてゴールドからミシックに到達しました。
BO1において非常に強力かつ面白く、なおかつ軽脚がかわいい最高のデッキです。
軽脚のスタイルの再販が来ることを祈りつつ、記事の締めとさせていただきます。
皆様も良き軽脚ライフを!